JPN・アンケート 臨床研修先は実績と指導体制で選択
公開日時 2004/05/26 23:00
研修医たちは何を基準にして研修先を選んだのか―。JPNが3月中旬―4月
中旬に実施したアンケートでは、「自分が志望する専門領域の実績」「指導体
制」と答える研修医が多かった。初年度だけに混乱もあり、事前にプログラム
や給与、福利厚生などの処遇について十分な情報を入手することができなかっ
た、という不満の声が目立った。
JPNホームページ上で実施。回答したのは、新卒後臨床研修に参加する206
人の研修医。内科(33.5%)、小児科(18.0%)、外科(12.6%)の志望が多
い。研修修了後の進路は「専門医」が過半数。研修先は大学附属病院67人(32.
5%)、臨床研修指定病院139人(67.5%)。ちなみに全国的傾向は大学6割、
指定病院4割となっている。
研修先を決めた理由を3つまで選んでもらった。多かったのは「指導を受けた
いと思う指導医がいるから」「実習ないし見学して」(ともに71人)、「その
施設が自分の志望する専門領域で実績があるから」(69人)。将来を考えて主
体的に選んでいるものの、決め手は「施設の実績」「指導医」といった研修施
設の受け入れ体制。研修の“中身”であるプログラムの独自性を挙げたのは35
人に過ぎない。52人は「出身大学との関係」と答えた。研修プログラムや処遇
についての情報を「事前に十分得ることができた」としたのはわずか9.2%。
これに対して「あまり得ることはできなかった」は31.6%、「全く得ることが
できなかった」は21.4%だった。【JPN】