感染研・週報 風しん数年来の患者報告
公開日時 2004/05/31 23:00
国立感染症研究所が5月31日までにまとめた感染症週報第20週(5月10~16日)
によると、過去5年間と比べ著しく高い患者報告のある風しんが、この週も増
加、定点あたり患者はここ1年間で最も高い0.08になった。昨年は岡山県でピ
ーク時の定点あたり1.43という大きな流行があったが、今年は、栃木(20週0.
59)、群馬(0.58)、沖縄(0.44)、秋田(0.26)、大分(0.25)など複数の
地域で発生数が増加している。
また、妊娠初期の感染で出生児に難聴や白内障、緑内障、心疾患を引き起こさ
せる先天性風しん症候群(CRS)が、今年に入ってすでに3例報告されており、
うち2例は02~03年に流行した岡山県内であることが分かっている。感染研は、
「社会全体で風しんそのものを抑制することが必要で、小児から成人まで、男
女ともに免疫のない人は定期接種、任意接種を受けることが望まれる」として
いる。