厚労省・検討会 介護福祉士試験で実技科目免除へ
公開日時 2004/06/06 23:00
厚生労働省の介護福祉士試験のあり方検討会(座長・江草安彦日本介護福祉士
養成施設協会会長)は6月4日までに、指定養成施設が実施する技術講習会を
受講すれば国家試験のうち実技科目を免除することなどを内容とした報告書を
まとめた。また、施設の介護職員は介護福祉士であることを基本とするなど、
制度的な位置付けを明確化することも求めた。
介護福祉士は業務範囲の拡大で国家試験受験者が急増し、実技試験の試験要員
や採点制度の確保が困難になっているほか、場所、時間的な制約から入浴、食
事介助などに関する試験が実施できないと指摘されていた。また、介護施設に
よって資格取得者の採用実態にばらつきがあると問題提起されてきた。
今年3月31日に合格発表があった第16回国家試験には8万1008人が受験し3万
9938人(49.3%)が合格。今年2月末現在の登録者数は35万1930人。