武見敬三参院議員（自民）は６月５日の全日病定期代議委員会・総会で来賓あ
いさつ。政府が閣議決定した来年度予算編成の指針となる「骨太方針2004」に
ついて、「公的医療保険の守備範囲見直しにより特定療養費の活用の仕方が今
後問題になるのは明白で、特定療養費は完全にひとり歩きしている。従来認め
られていた（既存薬の）適応外処方を縮小するための道具に使われるようにな
り、官僚統制にもつながる」と危惧した。

その上で、「経済成長の中、医療の世界は他の業界からの圧力で競争の波にさ
らされている。いかにして医療関係団体が連携するかが重要」として、日本病
院会、日本医療法人協会、日本精神科病院協会を含めた「四病協」の統合と、
それによる病院団体の団結と政治力向上を求めた。