厚労省・検討会 末期の心肺蘇生医師の9割が消極的
公開日時 2004/07/20 23:00
厚生労働省は7月20日までに、「終末期医療調査検討会」(座長・町野朔上智
大学法学研究科教授)がまとめた報告書を公表した。痛みを伴う末期状態に関
する意識調査で、医師、看護職員の約90%、一般の70%以上が、心臓マッサー
ジなどの心配蘇生措置を「やめた方がよい」「やめるべき」と考えていること
が分かった。同検討会は、「終末期医療について専門学会などが協力してガイ
ドラインを作成し普及を図っていくことを考えなければならない」としている。
また、「人工呼吸器など生命維持のための治療は中止してもそれ以外の治療は
続けるべき」とする医療関係者に、「続ける必要があると考える医療」は何か
聞いたところ、点滴(医師73.5%、看護職員56.8%)、抗生物質投与(33.6%、
18.6%)などは医師の方がより高い値を示す一方、床ずれの手当て(84.1%、
94.9%)、全身清拭(84.0%、92.0%)などは、看護職員の方が必要性を感じ
ていた。調査は03年2~3月、医師や看護職員、一般国民など1万3794人を対
象に実施、回収率は50.7%。