全自病 「赤字」61.2%に改善
公開日時 2004/07/29 23:00
全国自治体病院協議会(小山田惠会長)が7月29日公表した「03年度決算見込
額調査結果」によると、赤字病院の割合は全体の61.2%で、前年度(67.4%)
よりはいくぶん改善した。患者1人1日当たり診療収入が、入院で2.2%、外
来では2.6%増加するなど単価が上がったほか、精神病院で診療報酬上の施設
基準をクリアした病院が多かったことなどが要因と見られる。
調査は同会加入1030病院を対象に実施、536病院(52.0%)の回答があった。
このうち黒字を計上したのは208病院、赤字が328病院。前年と比べ、56病院が
赤字から黒字に転換、23病院が黒字から赤字に転落した。100床当たり決算は、
総収益17億7988万4000円(0.4%増)、総費用18億1757万7000円(0.5%減)で、
損益は△3769万4000円だった。医業費用のうちの薬品費は2億5426万4000円で、
院外処方の進展などで4.3%減少した。