厚労省 ガスモチンで劇症肝炎死
公開日時 2004/08/26 23:00
厚生労働省は8月26日、「医薬品・医療用具等安全性情報」No.204を公表し、
消化管運動促進剤「クエン酸モサプリド」(大日本製薬の「ガスモチン」)と
の関連を否定できない、肝炎による死亡症例が3件報告されたことを明らかに
した。このうち、受診先医療機関でうつ病の診断を受けた20代の女性は、同剤
投与141日目に採血で肝障害が分かり、217日目に投与中止したが、中止31日目
に劇症肝炎のため死亡した。
その他、選択的抗トロンビン剤「アルガトロバン」(先発品は第一製薬の「ス
ロンノン」、三菱ウェルファーマの「ノバスタン」)で3例の副作用報告があ
りうち1例が死亡。総合感冒剤「サリチルアミド・アセトアミノフェン・無水
カフェイン・メチレンジサリチル酸プロメタジン」(塩野義製薬の「PL顆粒」
など)で3例の副作用報告があった。頭蓋内圧亢進・頭蓋内浮腫治療剤/眼圧
降下剤「濃グリセリン・果糖」で、2例の副作用報告があり2例とも死亡した。
4成分とも、使用上の注意を改訂している。