厚労省 がん医療水準「均てん化」で検討会
公開日時 2004/09/01 23:00
厚生労働省は9月1日までに、地域格差が指摘されるがん診療のレベルを全国
的に同じ水準に引き上げる目的で、「がん医療水準均てん化の推進に関する検
討会」の設置を決めた。検討会は、専門医の育成や専門医療機関のネットワー
ク体制整備について、具体的な方策を提言する。がんの専門家や学識経験者ら
16人と、オブザーバーとして文部科学省の担当官2人で構成、垣添忠生国立が
んセンター総長が座長を務める。9日に初会合を開く。
04年度スタートの第3次対がん10ヵ年戦略では、全国どこでも質の高いがん医
療を受けられることを戦略目標として掲げている。しかし、二次医療圏に1施
設の整備を目指し01年度から順次指定を進めている地域がん診療拠点病院がま
だ全国で87施設にとどまっており、これら拠点病院のあり方についても検討課
題になる。