藤沢薬品 欧州でもミカファンギン承認ずれ込み
公開日時 2004/09/05 23:00
藤沢薬品工業は9月3日、キャンディン系注射用抗真菌剤ミカファンギンナト
リウムの欧州での承認審査について、追加データが必要になったことから、承
認は06年前半になると発表した。欧州子会社が03年2月に申請を行い、当初04
年末までの承認を見込んでいた。米国でも02年4月に申請していたが、昨年9
月に承認は05年にずれ込むとの見通しを発表している。
欧州で申請している適応症は米国とほぼ同じといい、欧州当局(EMEA)からの
指摘事項もFDAとほぼ同様で、「症例数が少ないため、有効性を証明するデー
タにはなっていないと指摘された」という。米国で申請中の適応症は02年4月
に申請した(1)造血幹細胞移植領域の真菌感染症予防(2)カンジダ症の2
次療法(3)アスペルギルス症の2次療法―─と、04年4月に追加申請した食
道カンジダ症。