厚労省・検討部会 医薬品販売でリスク定量化へ
公開日時 2004/09/06 23:00
厚生労働省の厚生科学審議会・医薬品販売制度改正検討部会(座長・井村伸正
北里大学名誉教授)は9月6日、5回目の会合を開き、副作用などリスクの程
度の評価や情報提供のあり方について議論を続けた。リスクに関し、発生する
事象の程度(危害)と事象の発生確率(頻度)を掛け合わせる方法で、薬剤ご
とに定量化することを決めた。実際の作業は、10月に専門委員会を立ち上げ行
う。
この日の会合では、「危害」と「頻度」の積でリスクを定量化する案について
はおおむね委員の賛成が得られたが、「消費者の誤使用によるリスクを考慮し
なければならない」などの意見があった。一方、情報提供に関しては、(1)
使用時に必要なものとして販売の際に提供すべき情報(2)販売の際に提供す
べき情報の消費者への伝え方(3)販売後の副作用発生時の対応――などにつ
いて今後議論していくことを決めた。