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バイエルとシェリング・プラウ 医療用医薬品事業で戦略的提携

公開日時 2004/09/13 23:00

独バイエルと米シェリング・プラウは9月13日、医療用医薬品事業で戦略的業
務提携に合意したと発表した。発効は10月1日から。シェリング・プラウ日本
法人の広報部は「会社同士の独立した状態は維持される。今回の提携に関して、
経営統合の憶測はいっさい入っていない」と話している。

提携は主に米国と日本に焦点を置いており、日本ではシェリング・プラウが厚
生労働省に申請中の高脂血症治療剤(コレステロール吸収阻害剤)ゼチアにつ
いて両社の日本法人が共同販売する。シェリング・プラウは富山化学からニュ
ータイプのキノロン系合成抗菌剤ガレノキサシンについて日本、韓国、中国を
除く世界的な開発、使用、販売権を得ているが、シェリング・プラウ日本法人
の広報部は「米国に関して富山化学との契約順守を前提に販売パートナーを探
すことなどを含め選択肢を模索する」としている。

米国では、バイエルのプライマリーケア製品は、シェリング・プラウがマーケ
ティングおよび販売を行う。具体的には、シェリング・プラウは、米国でバイ
エルの抗菌剤アベロックス、シプロ、Ca拮抗薬アダラートの販売を行うほか、
バイエルとグラクソ・スミスクラインが世界的に共同販売しているED治療薬レ
ビトラについて米国でのバイエルの販売を引き継ぎ、GSKと共同販売する。バ
イエルは「米国で約1800人の社員がシェリング・プラウへの移籍または組織縮
小によって影響を受ける」としている。

また、バイエルは世界市場を担うがん領域の事業部を新たに設立し、その営業
組織を構築することを明らかにした。同事業部は米国に拠点を置き、オニック
スファーマシューティカルと共同開発中の抗がん剤BAY43-9006の承認取得、発
売準備を行う。

シェリング・プラウは米国での抗アレルギー薬クラリチン特許切れ、C型肝炎
治療薬市場での競争激化、メディケイドを欺いたことによる罰金および和解金
支払い、一方、バイエルは高脂血症治療薬バイコール自主回収、米国でのシプ
ロ特許切れなど打撃を受けていた。

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