国立成育医療センター・阪井氏 「小児ICU」充実を
公開日時 2004/09/16 23:00
国立成育医療センター救急診療科の阪井裕一医長は9月16日、ファイザー主催
のセミナーで小児救命救急医療について講演し、「各地域の小児医療の中核病
院に、必ず重症患者を受け入れる小児ICUを整備することが必須」と、小児に
対する救急医療体制充実を求めた。
阪井氏によると、国内の小児死亡数(02年)は新生児の1937人に対し、1~11
ヵ月児がそれに近い1560人、1歳から9歳も、新生児とほぼ同数の1979人が死
亡している。しかし、小児用のICUは、全国で16ヵ所97床(04年)しか整備さ
れておらず、新生児ICU(NICU)の209ヵ所1482床(00年、認可数)と比べると、
約15分の1という状況。