厚労省・調査 薬剤比率0.6ポイント増え22.2%に
公開日時 2004/09/23 23:00
厚生労働省が9月22日まとめた03年社会医療診療行為別調査によると、医科総
点数に占める薬剤料の割合(薬剤比率)は、入院外が34.5%で、前年(33.4%)
から1.1ポイント増加したことが明らかになった。入院は12.0%で前年と同率。
その結果、総数は過去最低だった前年(21.6%)から0.6ポイント伸び22.2%
になった。また、入院外の投薬のうち、後発品は、全薬剤点数の8.0%(前年
6.8%)を占めた。一般(7.6%、前年は6.5%)より老人(8.6%、前年は7.3%)
で後発品の割合が高いことが分かった。
一方、医科診療全体の点数のうち入院1日当たりは2178.2点で、前年(2097.2
点)から81.0点(3.9%)増加した。入院外は635.1点で、前年(629.5点)か
ら5.6点(0.9%)の増。1件当たり点数は、入院は3万4538.5点で2.9%増加
したが、入院外は、1251.8点で1.1%減少した。
診療行為別にみると、入院では「入院料等」が1295.5点で全体の59.5%を占め
最も高い。前年比2.0%増加したが、全体の伸びには及ばない。245.9点で全体
の11.3%の「手術」は、5.6%増、158.3点で7.3%の注射は、2.2%増えた。入
院外では「投薬」が最も多く24.1%を占める153.4点。対前年比4.5%増加した。
調査は03年6月に審査したレセプトを対象として、医科病院、診療所計8629ヵ
所について行った。