厚労省・懇談会 献血者の健康被害対策で議論スタート
公開日時 2004/09/23 23:00
厚生労働省の「安全で安心な献血の在り方に関する懇談会」(座長・清水勝杏
林大学医学部客員教授)が9月22日発足し、初会合を開いた。採血に伴う献血
者の健康被害、事故防止や、救済ついて議論。この日の会合では、遅発性の健
康被害をどの程度まで含めるかといった問題提起があった。次回以降、被害実
例の分析や予防策、救済の範囲、公平な判定方法などを検討、1年をめどに報
告書をとりまとめる。
献血で輸血を受けた人に対する被害救済制度は整備されているが、献血者の健
康被害については、採血に当たった医師に過失がある場合は医師損害賠償責任
保険など民間保険で賠償、過失がない場合には、各血液センター単位で見舞金
を支払っている。03年度に献血した560万6457人中、1.08%に当たる6万561人
で、皮下出血などの健康被害の副作用が報告されている。