厚労省 患者熱傷などで電気手術器自主点検指示
公開日時 2004/09/27 23:00
厚生労働省は9月24日付で、電気手術器に関連する添付文書の追記など自主点
検を指示する通知を2本出した。このうち、ラジオ波による焼灼療法などで実
施される、超音波プローブと金属製ニードルガイドの併用で、ニードルカニュ
ーレ上の絶縁皮膜が損傷し患者に熱傷を引き起こした事例が報告されたとして、
添付文書に、「絶縁皮膜を損傷しないよう、ニードルカニューレの操作を慎重
に行うこと」との記載を求めた。
一方、バイポーラ電極を有する電気手術器による止血などの治療に関し、プラ
グを本来のハイポーラ出力端子でないモノポーラ電極の3極出力端子に接続で
きることが確認されたとして、「誤って本コードをモノポーラ出力端子に接続
すると、予期せぬ出力電力が発生し、重篤な有害事象を引き起こす可能性があ
る」と記載するよう指示した。