厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は10月８日、がんとHIVに
関する２製品の承認を了承した。ひとつは、日本チバガイギーの悪性腫瘍によ
る高カルシウム血症治療薬アレディアの乳がんの溶骨性骨転移の適応拡大で、
厚生労働省の「抗がん剤併用療法に関する検討会」の成果として薬事法上の承
認につながる第一弾。

もうひとつは、田辺製薬のエイズ患者でのサイトメガロウイルス網膜炎治療薬
バリキサで、デノシン（ガンシクロビル製剤）を改良し吸収しやすくしたもの。
通常の抗HIV薬と同じ内容の承認条件がついた。迅速に薬事法上の承認・緊急
収載が行われる。オーファンドラッグ指定を受けている。