厚労省・年報 医療用医薬品生産額1.5%増で5兆8137億円
公開日時 2004/10/12 23:00
厚生労働省が10月12日まとめた03年薬事工業生産動態統計年報の概要によると、
同年の国内医療用医薬品生産額は5兆8137億400万円で、前年(5兆7298億820
0万円)から1.5%増加した。一般用、配置用家庭薬を加えた総計では6兆5331
億800万円(前年6兆4892億7800万円)で、0.7%の増だった。医療用医薬品が
総合計の89.0%を占めた。
医療用医薬品生産額は、薬価改定があった02年には増減率ゼロ。改定がなかっ
た01年は、6.6%の伸びだった。今回は、改定がなかった年としては低めの数
字。また、03年の医療用医薬品の出荷額は6兆6142億3900万円(前年6兆4842
億5000万円)で2.0%増。輸入金額は8689億5300万円(7515億6700万円)で、1
5.6%増えた。輸出金額は936億5800万円(735億1400万円)で、27.4%の増加。
総計を薬効大分類別にみると、構成割合で20.0%(19.0%)を占める循環器官
用薬が、1兆3074億6300万円(1兆2343億2000万円)で5.9%伸びた。中枢神
経系用薬(5985億4600万円)、その他の代謝性医薬品(5897億1100万円)、消
化器官用薬(5625億4000万円)はいずれも全体の1割弱を占めるが、前年と比
べ0.1~1.2%増。次に多い抗生物質製剤は3869億2300万円(前年3697億6400万
円)で、4.6%伸びた。