厚労省・部会 ネット医療情報に規制求める意見
公開日時 2004/10/14 23:00
厚生労働省の社会保障審議会・医療部会(部会長・鴨下重彦社会福祉法人賛育
会病院長)は10月14日、2回目の会合を開き、委員の小山田惠全国自治体病院
協議会会長が、インターネットによる病院情報に関し「ガイドラインの整備が
必要」と問題提起した。ネットを活用した医療情報提供は医療法で定める広告
規制の対象外だが、医療関係団体の代表委員らは「野放し状態だ」と口をそろ
えた。
事務局の厚労省は、「ホームページは探す人が検索していく仕組みで、パンフ
レットと同じ。何もしなくても入ってくるのが広告という整理」との見解を説
明。しかし委員らは「病院によっては手術の成功症例など書きたい放題」など
と納得せず、何らかの規制を求める複数の意見が挙がった。
健康保険組合の代表委員は、規制に向けた議論の材料とするため、健保連が昨
年スタートした病院検索サイト「ぽすぴたる」について次回以降の会合に提出
したい意向を示した。