厚労省 副作用報告4ヵ月で1万件超
公開日時 2004/10/20 23:00
厚生労働省は10月20日の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全性対策部会(部会
長・松本和則国際医療福祉大学教授)で、医療用医薬品に関する副作用報告が
今年4月1日から7月31日までの間に、製薬企業などから8868件、医師、薬剤
師など医薬関係者から1577件あったと発表した。緊急安全性情報(ドクターレ
ター)が出た抗がん剤ゲフィチニブ(商品名:イレッサ)による間質性肺
疾患(115件)、脳保護剤エダラボン(ラジカット)による急性腎不全(8件)
などによる副作用も、同情報発出で改善したものの、依然として報告されてい
る。
また、血液製剤や血漿分画製剤により、B型肝炎、C型肝炎に感染したとの報
告が76件あった。このほか、一般用医薬品による副作用報告は116件あった。
医療用医薬品による副作用は、03年度には企業から2万8004件、医薬関係者か
ら5399件あり、年間で初めて3万件を突破している。