厚労省 HIV感染209人、エイズ患者126人で過去最多
公開日時 2004/10/21 23:00
厚生労働省は10月21日のエイズ動向委員会(委員長・吉倉廣国立感染症研究所
所長)で、6月28日から9月26日までの約3ヵ月間のHIV感染者、エイズ患者
数を報告した。新規感染者は209人、新規患者は126人で、四半期の報告として
はいずれも過去最多。特に、エイズ患者は、HIV感染潜伏期間だったのが発症
して患者に移行したのではなく、発症して初めて感染していたことが分かった
ケースが目立つという。
今回の報告で累積HIV感染者は6337人、エイズ患者は3164人になった。吉倉委
員長は、「保健所を中心に、時間帯など利用者の利便性に配慮した検査、相談
事業を推進し、HIV感染の早期発見による早期治療と感染拡大の抑制に努める
必要がある。利用者の要求に適切に対応できるよう迅速検査を導入することも
必要」とのコメントを発表した。