米シェリング・プラウ 業績回復の兆し、ゼチアとVYTORINが貢献
公開日時 2004/10/26 23:00
米シェリング・プラウが10月21日発表した04年7―9月期決算によると、売上
高は前年同期比1%減の19億7800万ドル、純利益は1400万ドル(前年同期は2
億6500万ドルの赤字)。医療用医薬品の売上高は2%減の15億5600万ドル。
C型肝炎治療薬ペグイントロンは23%減の1億3200万ドル、レベトールは58%
減の5200万ドル。米国以外(日本除く)で販売権を持つレミケード(関節リウ
マチ)は33%増の1億8800万ドル。
ゼチアとVYTORINを含む全世界の高脂血症治療薬の売上は3億4400万ドル(前
年同期は1億3700万ドル)。ゼチアは、シェリング・プラウが創製、メルクと
共同開発し、共同販売している。日本市場では、シェリング・プラウが開発、
承認取得後バイエルと共同販売することになっている。VYTORINはゼチアとメ
ルクのゾコールの合剤で、メルクと共同開発、共同販売。これまで米国を含む
11ヵ国で承認(米国は今年7月)されている。
シェリング・プラウの業績は、米国での抗アレルギー薬クラリチン特許切れ、
C型肝炎治療薬市場での競争激化、メディケイドを欺いたことによる罰金およ
び和解金支払いなどで落ち込んでいたが、2つの高脂血症治療薬の貢献で回復
の兆しが出てきた。