武田薬品 米国で機能性便秘・便秘型過敏性腸症候群治療薬を販売へ
公開日時 2004/11/01 23:00
武田薬品工業は11月1日、米スキャンポが創製した機能性便秘・便秘型過敏性
腸症候群治療薬ルビプロストンのライセンス契約に合意したと発表した。ス社
が米国・カナダで販売承認を取得した後、武田の100%子会社武田ファーマシ
ューティカルズ・ノースアメリカ(TPNA)を通じて販売する。機能性便秘につ
いて米国でフェーズ3が終了しFDAへの申請準備中。便秘型過敏性腸症候群に
ついては米国でフェーズ2が終了、近くフェーズ3に進む。
TPNAのMR数は1000人強。現在糖尿病治療薬アクトスの販売、米コス社とナイア
スパンとアドビコールの共同販売を行っている。今年9月24日にFDAに不眠症
治療薬TAK-375を販売許可申請、10月7日には米バイオニューメリック社が創
製した抗がん剤補助療法薬ディメスナを導入し承認取得後に米国・カナダで販
売を予定するなど、取り扱い品目が増えるため、必要に応じてMRを増やしてい
く方向。
ルビプロストンに関して、欧州、日本および米・カナダ以外の地域での販売権
は武田にオプション権が付与されている。ス社は米国・カナダでTPNAと共同で
販売活動を行う権利を持つ。武田が支払う契約一時金・開発の進捗や上市後の
販売金額に応じたマイルストーンは最大で2億1000万ドル。別途応分の開発費
用を負担するとともに販売金額に応じたロイヤリティを支払う。