厚労省・検討会 抗がん剤併用療法「第2バッチ」スタート
公開日時 2004/11/24 23:00
厚生労働省の抗がん剤併用療法に関する検討会(座長・黒川清東京大学先端科
学技術研究センター客員教授)は11月24日、7回目の会合を開き、「小児悪性
固形腫瘍に対するシスプラチンを含む多薬併用療法」など5療法について、ワ
ーキンググループ(WG)から有効性、安全性に関する報告を受けた。今後、薬
事・食品衛生審議会の事前評価を経て、厚労省が、早期の適応拡大に向け企業
側に承認事項の一部変更承認申請を促し、迅速に審査する。
検討会はすでに、「第1バッチ」として15療法を厚生労働省に報告。このうち
すでに、ノバルティスファーマのパミドロン酸ナトリウム(商品名:アレディ
ア)が、乳がん溶骨性骨転移の治療薬として追加適応の承認を受けた。「第2
バッチ」は第1バッチからの積み残し分を含め16療法が候補に上がっており、
WGはまず5療法について、内外の文献などからエビデンスを収集した。
5療法は次の通り。小児悪性固形腫瘍に対するシスプラチンを含む多剤併用療
法▽小児悪性固形腫瘍に対するカルボプラチンを含む多剤併用科学療法▽ユー
イング肉腫などに対するアクチノマイシンDを含む多剤併用療法▽エピルビシ
ンによる乳がんEC療法、CEF療法▽抗悪性腫瘍薬に伴う消化器症状に対するデ
キサメタゾン療法