薬食審・部会 抗がん剤併用療法で新たに13品目適応拡大通過
公開日時 2004/11/28 23:00
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会は11月26日、抗がん剤併用
療法に関する検討会が適応拡大の迅速審査を求めた5療法で使用する、既存約
5成分13品目の適応拡大と、HIV感染症を効能・効果とする新薬2品目につい
て、承認することを了承した。検討会報告に基づく適応拡大は、10月8日の同
部会で日本チバガイギーの悪性腫瘍による高カルシウム血症治療薬アレディア
(パミドロン酸ナトリウム)について、乳がん溶骨性骨転移の承認事項一部変
更承認を了承して以来、今回の5療法を加え全6療法が部会を通過した。
併用療法(悪性腫瘍部位)ごとの適応拡大対象薬剤と、HIV治療剤2品目は次
の通り。
【抗がん剤併用療法関連】
▽乳がん=アドリアシン注(塩酸ドキソルビシン、協和発酵工業)
▽子宮体がん=アドリアシン注、ランダ注(シスプラチン、日本化薬)、ブリ
プラチン注(同、ブリストル製薬)、プラトシン注10、同25、同50(同、ファ
イザー)、シスプラチン注「マルコ」(同、マルコ製薬)、シスプラメルク注
射液0.05%(同、メルク・ホエイ)
▽悪性骨腫瘍=アドリアシン注、ランダ注、ブリプラチン注、プラトシン注10、
同25、同50、シスプラチン注「マルコ」、シスプラメルク注射液0.05%
▽悪性骨・軟部腫瘍=注射用イホマイド1g(イホスファミド、塩野義製薬)、
アドリアシン注、ウロミテキサン注100mg、同400mg(メスナ、塩野義製薬)
▽小児悪性固形腫瘍=注射用イホマイド1g、アドリアシン注、ペプシド注(
エトポシド、ブリストル製薬)、ラステット注(同、日本化薬)、ウロミテキ
サン注100mg、同400mg
【HIV感染症治療剤】
レクシヴァ錠700(ホスアンプレナビルカルシウム水和物)、エプジコム錠(
ラミブジン・硫酸アバカビル)=いずれもグラクソ・スミスクライン