中医協 全員懇了解、大臣合意に押しやられる
公開日時 2005/01/26 23:00
汚職問題を受け中医協が04年10月の全員懇で了解した改革案「中医協の在り方
の見直しについて」が宙に浮いている。尾辻厚労相と村上規制改革担当相によ
る同12月の「中医協の在り方の見直しに係る基本的合意」に先手を奪われた。
全員懇が了解した改革案は、公益委員を中心とした新たな部会、国民の声を適
切に反映させる機会の設置について「04年度中に結論を得る」としたが、両大
臣の基本的合意で「中医協の在り方に関する有識者会議」設置が決まったこと
から、全員懇の改革案は一部後回しとなった。
1月26日の総会で事務局の厚労省が配布したペーパー「04年度中に中医協で議
論すべき事項について」は、中医協改革について、「『有識者会議』における
検討状況を踏まえ、04年度中の結論にこだわらずに議論を進めていくこととし
てはどうか」としている。外部からの「圧力」を優先させることについて委員
から「釈然としない」など疑問を呈する意見もあったが、麦谷眞里保険局医療
課長が「外の議論を見据えて、内部での対応をお願いしたい」と述べたのに応
じ、了承した。