中医協 03年実調で病院赤字幅1.7倍に
公開日時 2005/01/26 23:00
中医協・総会は1月26日、03年6月実施した医療経済実態調査(実調)の概況
(確定版)について、事務局の厚生労働省から説明を受けた。03年11月に発表
した「速報」を微調整した内容で、有効回答を寄せた病院全体(介護保険事業
収入なし、1ヵ所当たり平均232床)の1ヵ月当たり医業収入は3億1083万400
0円、医業費用3億1954万5000円だったことが分かった。医業収支差額はマイ
ナス871万1000円で、01年6月の前回調査(同、184床、医業収支差額493万100
0円)と比べ、赤字は約1.8倍に拡大した。
実調は診療報酬改定の基礎資料とするため2年ごとに実施。総会は今年6月に
実調を実施することを了承したが、委員からは、「結果が出るのがあまりに遅
い」「診療報酬改定や患者窓口一部負担の引き上げといった制度改正の影響を
判断するために、時系列で結果を見られる調査にするべき」などの要望があっ
た。05年調査の具体的な方法や内容については、2~3月に集中して開く調査
実施小委員会で検討する。