帝人 期待の痛風・高尿酸血症治療薬「TMX-67」承認数年遅れる
公開日時 2005/02/03 23:00
帝人は2月3日、04年4月に申請した痛風・高尿酸血症治療薬「TMX-67」につ
いて、05年に入り追加臨床試験が必要になり、承認の見通しが数年遅れる可能
性が出てきたことを明らかにした。
審査過程で「尿酸降下薬を使って治療を行う場合、その初期に発症しやすいこ
とが知られている痛風関節炎の発現を最小限に抑える用法・用量が適切に設定
されていない」「基準薬であるアロプリノールとの間で適切な用量・用法での
比較が行われていない」との指摘があったという。
米国では導出先のTAP社がFDAに申請を行っているが、「日本と同様の指摘がFD
Aからなされる可能性はない」と指摘。さらに、米国以外の欧州(イプセン社
に導出)、韓国(エスケーファーマ社に導出)、その他地域についても「米国
申請をベースにしており、影響はない」としている。
同日発表した04年4―12月期決算によると、医薬医療事業の売上高は前年同期
比2%増の737億円、営業利益は6%増の154億円だった。