厚労省 第5次医療法改正でがん死亡率改善など数値目標設定へ
公開日時 2005/02/14 23:00
厚生労働省は、2月14日の医療計画の見直しに関する検討会に06年医療制度改
革に合わせた第5次医療法改正に盛り込む「医療計画の見直しの方向性」を示
した。がん死亡率の改善目標、脳卒中患者の在宅復帰率増加目標、すべての日
常医療圏で24時間いつでも小児医療を受診できる体制を構築、など住民にわか
りやすい数値目標を設定、客観的な評価もできるようにする。また、主要な疾
病ごとに都道府県が診療ネットワークを構築できるようにする。
医療計画への記載事項では、規制改革会議から廃止を含む見直しが求められて
いた基準病床数について、「医療費への影響」「入院治療の必要性を客観的に
検証する仕組みの未確立」などを理由に存続とした。追加すべき記載事項とし
て、医療安全対策の推進、医療従事者確保の数値目標、地域がん診療拠点病院、
認定医療法人が提供する公共性の高い医療の明確化、などをあげた。