厚労省・検討会議 がんなど未承認薬WG設置へ
公開日時 2005/02/22 23:00
厚生労働省は2月22日の第2回未承認薬使用問題検討会議に、「過去5年間に
学会・患者団体からの早期承認・早期保険適用の要望があり、かつ05年3月欧
米4ヵ国で承認された未承認薬」19品目の一覧を提示した。今後、がん、小児、
感染症、循環器、精神‐‐のワーキンググループ(WG)おおむね5組織を同会議
委員らで設置し、要望団体、関連企業との調整を図る。
検討の対象となる医薬品について厚労省は、(1)05年4月以降に欧米4ヵ国
で承認(2)過去5年間に学会・患者団体からの要望がありかつ05年3月以前
に欧米4ヵ国で承認(3)学会・患者団体からの要望はないが過去2年間に欧
米4ヵ国で承認されかつ医療上の有用性が高い‐‐で3類型。今回提示した
(2)の19品目には、すでに第1回会合で検討を終えた、サリドマイドなど
抗がん剤3品目も含まれる。
ただ、患者団体からの要望時点では、治験の運用改善に向けた取り組みが明ら
かになる前ということもあり、ほとんどの薬剤で、新たな枠組みに乗せること
は想定されていなかった。WGは各領域の専門家の立場から、対象をどのように
治験に乗せていくかなどを検討する。【19品目の概要は下段に掲載】