米シェリング・プラウCEO 国内売上5年以内に3倍以上に
公開日時 2005/03/28 23:00
米シェリング・プラウのフレッド・ハッサン会長兼CEOは3月28日来日記者会
見を開き、日本法人の04年の売上が薬価ベースで368億円(03年は460億円)だ
ったことを明らかにした上で、これを5年以内に3倍以上にし、ランキングも
52位(マーケットシェア0.5%)から25位以内に入る目標を示した。
03年から売上が大きく減少した理由は、01年12月に発売したレベトールと、レ
ベトールと併用するイントロンA(C型慢性肝炎治療薬)の売上が02年をピーク
に下降線をたどっていること、また04年の花粉飛散量が少なく、抗アレルギー
薬クラリチンが伸びなかったことが考えられる。
MR数に関しては、04年6月時点で750人だったのを850人以上とし、必要に応じ
て増強するとした。
米本社は03年に米でのクラリチン特許切れなど多くの難題に直面したが、04年
にその克服に取り組み、05年は転換のシナリオを描いているとした。高脂血症
治療薬のゼチアとバイトリン(ゼチアとゾコールの合剤)が転換を牽引、2剤
を長期にわたる好業績の核と位置づけた。