ワイス・武田 リウマチ治療薬発売、レミケードに続く生物学的製剤
公開日時 2005/03/29 23:00
ワイスと武田薬品工業は3月30日、関節リウマチ治療薬エンブレルを発売する。
両社でコ・プロモーションを行う。完全ヒト型可溶性TNF(腫瘍壊死因子)で、
炎症発生のプロセスで重要な役割を持つTNFに結合しTNFを生物学的に不活化さ
せるとともに、病態に関与するもうひとつのサイトカインであるリンフォトキ
シン(LT)-αにも結合するのが特長。
国内の関節リウマチ治療用生物学的製剤は田辺製薬のレミケード(抗ヒトTNF
αモノクローナル抗体製剤)とエンブレルの2製剤になった。投与方法はレミ
ケードが点滴静注で基本的に8週間の間隔で投与するのに対し、エンブレルは
1日1回、週2回皮下注射投与する。
両剤とも全例調査を課せられたが、レミケード5000例に対し、エンブレル3000
例と差がある。競合する田辺は、レミケードの方が投与回数が少なく、先に登
場した分日本人でのデータの蓄積があると話している。