ヤクルト本社 大鵬薬品とのコ・プロ見送り
公開日時 2005/04/05 23:00
ヤクルト本社は4月5日、抗悪性腫瘍剤「エルプラット注射用100mg」(オキ
サリプラチン)に関し、大鵬薬品工業との共同拡宣を見送ったと発表した。同
剤は6日から発売されるが、使用方法が併用療法に限定されたことから、自社
経口抗がん剤の併売を見込んでいた大鵬側のメリットが薄れた。提携解消によ
る売上への影響は少ないとみられる。
エルプラットは、スイスのデビオファーム社が開発した大腸がん治療薬。既に
海外で多く販売されている。日本での発売にあたっては、全例の使用成績調査
が義務付けられるとともに、レボホリナート及びフルオロウラシルの静脈内持
続投与法との併用という初めての治療法で使用されることになった。
同剤は初年度9億円、ピーク時の6年後(再審査期間終了時)24億円の売上予
想。ヤクルトのMRは140人だが、オンコロジー領域に特化しているため、単独
販促となっても売上への直接的な影響はないという。