万有 ニューロタン、国内大規模研究で臓器保護作用などが明らかに
公開日時 2005/04/14 23:00
万有製薬は大阪で開催された第102回日本内科学会(4月7日~9日)でARBニ
ューロタンの国内大規模研究「J-HEALTH」の中間解析結果を発表した。全国約
3300施設、4000人以上の医師が参画し3万1048例の患者が登録され、2万7553
例を解析対象とした。
主な中間解析結果は(1)随時血圧値(医療機関などである一時点で測定され
た血圧)は投与3ヵ月目までに低下し、その後一定値で推移(2)随時血圧値
と家庭血圧(家庭で測定した血圧)の両方を測定できた患者では、ともに投与
3ヵ月目までに血圧値が低下し、その後一定値で推移(3)尿酸値が高い患者
では、投与6ヵ月目までに尿酸値が低下し、その後一定値で推移(4)糖尿病
合併患者と非合併患者では、両群とも尿タンパク陽性例が減少し、腎機能の悪
化はみられなかった──など。
同研究は、長期投与の安全性や脳/心血管系疾患の発症状況、国内諸地域での
降圧治療の実施状況、降圧治療を実施する際の家庭血圧と随時血圧の関連性を
検証するのが目的。追跡調査期間は05年6月までで、最終解析で詳細が明らか
になる。