中医協 連合・勝村氏、日歯・登利氏を委嘱で正常化
公開日時 2005/04/26 23:00
厚生労働省は4月26日、汚職事件で空席となっていた、中医協の支払い側、診
療側の計2委員委嘱を発令した。日本労働組合総連合会(連合)「患者本位の
医療を確立する連絡会」委員の勝村久司、日本歯科医師会(日歯)常務理事の
登利俊彦の両氏。連合、日歯とも推薦委員がそれぞれ2人になったことで、委
員の空席状態は解消され、中医協は1年ぶりに正常化する。
中医協が04年10月にまとめた「在り方の見直し」では、委員2人の推薦依頼を
行ってきた連合について、引き続き2人の推薦依頼を行うものの、うち1人は
患者一般の声を適切に反映できるような委員推薦を求めることとした。日歯に
ついても委員2人の推薦依頼を行ってきたが、うち1名は外部である日本歯科
医学会の会員からの推薦として、もう1人は推薦依頼を留保していた。
「見直し」に従い同11月、連合推薦の小島茂生活福祉局長と、日歯推薦の黒﨑
紀正日本歯科医学会副会長が就任。事件後4人だった空席は、2人となってい
た。勝村氏は、「医療情報の公開・開示を求める市民の会」事務局長などを務
める。