田辺製薬は５月12日、05年３月期（04年度）通期決算を発表した。研究開発費
増により減益。研開費は03年度より31億円増の277億円、05年度も32億円増の3
10億円を計画している。

期待のレミケードの売上は03年度31億円（クローン病17億円＋関節リウマチ14
億円）から75億円（19億円＋56億円）になり、05年度は130億円（20億円＋110
億円）を見込む。ピーク時には両適応のみで250億円は可能との見通しを示し
た。

厚生労働省に報告したレミケードの使用成績調査について葉山夏樹社長は「症
例を重ねるごとに副作用の発現率が下がっており、どうしたら副作用を防げる
かが固まってきた。専門医は使い方に自信を持つようになった」とコメントし
た。

生産分社化により10月に山口田辺製薬を設立する予定も明らかにした。

●〔連結業績（前期比）05年度予想〕
売上高　　　　1719億8400万円（0.9％減）1735億円
営業利益　　　274億6700万円（6.7％減）
経常利益　　　275億8500万円（3.3％減）265億円
純利益　　　　159億200万円（10.1％減）163億円


●〔主要品売上高（03年度）05年度予想、単位：億円〕

（連結）

ヘルベッサー国内　151（158）151　　
同海外　　　　　　38（46）36　　
タナトリル国内　　136（149）135　
同海外　　　　　　13（７）12　
セレジスト　　　　130（122）141
サアミオン　　　　120（129）120　
メインテート　　　100（99）106　
レミケード　　　　75（31）130
ガストローム　　　63（66）67　
タリオン　　　　　62（40）63
ローコ－ル　　　　55（59）53　
フルカリック　　　53（42）55
ユニカリック　　　10（17）６
プロスコープ　　　43（50）38　
セレキノン　　　　37（39）39　　
モダシン　　　　　31（33）―　　
アドナAC-17　　　　28（30）27　　
ワクチン国内　　　94（96）98　
ワクチン輸出　　　11（14）11