荒井由美子・国立長寿医療センター研究所長寿政策科学研究部長は６月３日、
エーザイとファイザー主催のプレスセミナーで「わが国における一般生活者の
高齢社会に対する意識に関する研究」と題し、調査結果を発表した。同調査は
04年８月２日～９月15日にかけて一般生活者2224人にアンケートを郵送して実
施。有効回答数は2025人だった。

それによると、「高齢者になることに対する不安」は、「やや不安に感じる」
が52％、「かなり不安に感じる」が31％で、８割が不安を感じている結果とな
った。不安を感じている８割に対しその要因（複数回答可）を尋ねたところ、
「自分が寝たきりや認知症になって、介護が必要になること」が最も多く78％。
次いで「自分が病気になること」が72％、「退職に伴って、定期的な収入がな
くなること」が68％と「介護」「病気」「収入」が上位３大要因。高齢者にな
った時に罹患することが心配な疾患は、がん、認知症、脳卒中、心臓病の順だ
った。