GSK 喘息FINEスタディ最終報告で吸入ステロイド薬の効果を検証
公開日時 2005/06/26 23:00
グラクソ・スミスクライン日本法人は6月23日、喘息全国大規模調査「FINEス
タディ」の最終結果報告を発表。さまざまな経口喘息治療薬を服用している患
者の62.9%が喘息エピソード(入院、救急治療室、予定外受診、職場・学校の
休みなど)を経験しているが、吸入ステロイド喘息治療薬フルタイド服用によ
りエピソード経験率が24.9%と顕著に減少したことが示された。
同調査は01年3月~04年1月に全国のプライマリケア539施設で実施。牧野荘
平獨協医科大学名誉教授は「喘息治療ガイドラインの推奨どおり、長期管理薬
の第一選択薬である吸入ステロイド薬が喘息治療に有効なことが立証された。
エピソード減少に伴い、治療総額が大幅に削減される分析結果も出た」とし、
吸入ステロイド剤の安全性について、いまだ誤解が多い日本の一般医師の意識
改革の必要性を訴えた。