富山化学 米国でアルツハイマー病治療薬T-817MAのフェーズ1開始
公開日時 2005/07/20 23:00
富山化学工業は7月20日、アルツハイマー型認知症の進行を抑制する薬剤とし
て「T-817MA」のフェーズ1を米国で開始したと発表した。既存薬と異なり神
経細胞死の抑制効果があるのが特長といい、症状改善だけでなくアルツハイマ
ー病そのものを治療できる可能性があるとしている。06年第4四半期にフェー
ズ2を開始する計画。
T-817MAは、国内と英国でフェーズ2aまで開発したアルツハイマー病治療薬T-
588のバックアップ化合物で、T-588よりも神経細胞死の抑制作用を強力にした
もの。ラットでの試験結果が03年、04年の北米神経化学会で発表されている。
T-588については、現在開発をとめており、興味を示した海外企業の評価を受
けて今後の方針を決定する。