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東大医科研 イレッサ効果を血清マーカーで予測診断

公開日時 2005/09/14 23:00

東大医科学研究所ヒトゲノム解析センターの中村祐輔教授は9月14日、札幌市
で開催されている日本癌学会学術総会で、副作用が問題化した非小細胞肺がん
治療薬イレッサについて「血清マーカーを予測診断法に活用できれば、ベネフ
ィットのある患者に意味のあるイレッサの投与を簡便かつ安全にできる」と強
調した。

中村教授が発表した血清マーカーを用いたイレッサの薬剤感受性予測診断法の
最新研究成果によると、血清AREGとTGFAのいずれかの血清マーカーが陽性だっ
た症例の86%(22例中の19症例)で治療効果が得られないことが分かった。一
方、両方の血清マーカーが陰性だった症例の61%(28例中の17例)では効果が
認められたという。今回の結果から、両マーカーが陰性の患者では生存期間の
延長が期待されると結論づけた。

中村教授らは、3万2000種類のヒトcDNA配列からなるマイクロアレイを独自に
開発。ほぼ全臓器に生じたがんの体系的発現情報解析を継続して進めており、
今回の研究はそれらの発現情報を通じて行った研究。研究の特徴は、診断を行
う際に、患者のリスクが高く負担の大きいとされる細胞の採取という手法では
なく、血清マーカーを用いている点。

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