財務省 医療費患者自己負担率は所得重視を
公開日時 2005/11/30 23:00
財務省主計局の向井治紀法規課長は11月30日、都内で開かれた医療フォーラム
で講演し、医療費の患者自己負担率について「3割を限度に年齢ではなく、所
得を重視すべき」との考えを示した。
医療保険の徴収について「世帯主義ではなく、個人主義にすべき」と述べ、健
康保険、政府管掌保険加入者の被扶養者(専業主婦など)からの徴収を検討課
題にあげた。
社会保障費の財源確保に向けては「増税は不可避。高齢者を含めてバランスよ
く徴収することが必要」と述べ、消費税引き上げに含みを持たせた。将来の診
療報酬のあり方に関して、地域差に応じた設定を行う案に触れた。