大塚製薬 統合失調症に期待の新薬、エビリファイ承認取得
公開日時 2006/01/25 23:00
大塚製薬は1月25日、非定型抗精神病薬エビリファイの承認を23日に取得した
と発表した。体重増加や血糖値異常、脂質代謝異常など副作用が比較的少ない
など安全性が評価され、海外で急速にシェアを伸ばしており、国内でも薬価収
載を経て使用できるようになる。今のところ大塚単独での販売を予定している。
従来のドパミンD2受容体フルアゴニスト(完全な受容体活性/神経伝達)とは
異なる、同受容体パーシャルアゴニスト(部分的な受容体の活性/神経伝達)
という新作用機序を持つ。脳内でのドパミンの放出量に応じて抑制的に働いた
り、刺激する方向で働いたりするため、ドパミン神経系を安定させるドパミン・
システムスタビライザーと呼ばれる。
世界40ヵ国以上で発売され、05年の全世界売上は1500億円超、うち米国で1300
億円に達している。