日本泌尿器科学会 デトルシトールのフェーズ3、欧米の結果とほぼ一致
公開日時 2006/04/16 23:00
医療法人原三信病院泌尿器科の武井実根雄部長は4月13日、日本泌尿器科学会
総会(福岡市)で講演し、3月末の薬事・食品衛生審議会薬事分科会を通過し
たファイザーの過活動膀胱治療薬「デトルシトール」(トルテロジンER)のフ
ェーズ3試験の結果を報告した。日本人と韓国人を対象に実施した試験で、対
照薬のオキシブチニンとの非劣性が証明されるとともに、優れた忍容性を示し
たといい、「日本・韓国のOAB患者に有用であり、先に欧米で実施された試験
結果とほぼ一致した」と総括した。
フェーズ3試験は608人を組み入れ、無作為にトルテロジンER群(240人)、オ
キシブチニン群(246人)、プラセボ群(122人)の3群に割り付けた。尿失禁
の減少率(1週間あたり回数)は、プラセボ46%に対し、トルテロジン79%、
オキシブチニン77%―。排尿の減少(1日あたり回数)は、プラセボ1.1回に
対し、トルテロジン2.0回、オキシブチニン2.1回―だった。