感染症週報 マイコプラズマ肺炎、患者数が高水準で推移
公開日時 2006/05/07 23:00
国立感染症研究所が5月2日までにまとめた感染症週報(第15週、4月10日~
16日)によると、マイコプラズマ肺炎の報告患者数が過去5年間に比べて高い
水準で推移している。
05年の同時期には、定点あたり報告数が0.25件で推移していたが、今年はそれ
を上回る0.31件に達した。過去5年間のなかで最も報告数が多く、大阪府や茨
城県、石川県での流行拡大が目立つ。
マイコプラズマ肺炎は、飛沫感染が主な感染経路で、学校や幼稚園、家庭とい
った閉鎖的な環境で感染するケースが多い。以前は4年ごとのオリンピックの
開催年に一致して、規則的に流行していたが、近年は小流行を毎年繰り返す傾
向がある。流行のピークは初秋から冬で、特に5~12歳に患者が多くみられる
という。