旭化成ファーマ 今期の国内医薬1.7%増収を予想
公開日時 2006/05/09 23:00
旭化成ファーマは5月9日、06年3月期通期決算を発表した。連結の売上高は
前期比1.8%増の1058億4000万円、営業利益は17.2%減の110億6000万円。国内
医薬の売上(単体)は0.1%減の468億1000万円。エルシトニン(骨粗鬆症)の
減少をフリバス(排尿障害)、トレドミン(SNRI)がカバーした。
今期は薬価改定の影響(マイナス7%弱)を受けるが、エルシトニンは数量ベ
ースで横ばいを計画、「下げ止まりを実感している」という。さらにフリバス、
トレドミンの伸長に加え、ノバルティスファーマとのボルタレン(鎮痛消炎)
に関する提携が収益に寄与し、国内医薬の売上(単体)は1.7%増の476億2000
万円を予想する。
研究開発費は100億円レベルを維持。国内では、年内にART-123注(抗血液凝固
剤トロンボモジュリン)、AK-120錠(抗ウイルス剤)の申請を目指す。海外
(米国・カナダ)でART-123注を自社開発しており、「フェーズ2の結果が良
好だったため、次のステージを第三者に導出することを含め検討中」という。
●〔連結業績(前期比)06年度予想〕
売上高 1058.4億円(1.8%増)1084.1億円
国内医薬(単体)468.1億円(0.1%減)476.2億円
営業利益 110.6億円(17.2%減)100.0億円
●〔主要品(前期)06年度予想、億円〕
10単位・40単位 11.2(12.6)10.4
20S 60.2(99.1)48.0
ディスポ 81.0(49.4)82.4
エルシトニン計 152.4(161.1)140.8
ブレディニン 60.8(62.6)59.5
フリバス 90.9(80.1)95.3
トレドミン 62.1(56.7)65.1
エクサシン 12.0(14.1)10.8
リカマイシン 6.9(8.9)6.5
エリル 14.5(14.4)14.0