アステラス 今期は営業減益予想、07年度2500億円の目標達成は可能
公開日時 2006/05/15 23:00
アステラス製薬は5月15日、06年3月期通期決算を発表した。海外で新製品ベ
シケア、マイカミンの新発売により販売促進費が増加、積極的な製品導入で研
究開発費も増加し営業利益は横ばい。特別損失の事業統合費用が減少(04年度
604億円→05年度213億円)し純利益は74%の大幅増。
今期は、米フィブロジェン社から経口貧血治療剤の欧州などでの権利取得によ
り、製品導入一時金および開発費用(約400億円)を研究開発費に計上するこ
とから、研開費が大幅増(05年度1420億円→06年度1750億円)となり営業利益
(1800億円、05年度比6.7%減)、経常利益(1840億円、9.2%減)は減益予想。
同社は07年度数値目標として営業利益2500億円を掲げているが、野木森雅郁副
社長は「2200億円(フィブロジェンとの契約に関する一時的要因を除く)から
2500億円のステップは可能と考えている」と語った。
●〔連結業績(前期比)06年度予想〕
売上高 8793億6100万円(2.0%増)9020億円
営業利益 1930億2000万円(0.4%増)1800億円
経常利益 2025億8800万円(4.3%増)1840億円
純利益 1036億5800万円(74.1%増)1230億円
●〔05年度(04年度)06年度予想、億円〕
(国内)
リピトール 915(855)953
ガスター 688(731)655
ミカルディス 373(261)500
セフゾン 184(177)164
マイスリー 171(133)202
ワクチン 141(117)132
セロクエル 152(131)174
フランドル 127(134)124
ペルジピン 89(105)81
ルボックス 103(87)116
ドルナー 85(93)80
ドグマチール 78(75)75
セファメジン 75(71)69
タゴシッド 70(64)76
インタール 84(118)85
ニバジール 67(76)57
シベノール 51(47)54
ナゼア 44(40)48
スターシス 43(45)45
(プログラフ)
合計 1459(1228)1608
日本 142(105)171
北米 745(635)817
欧州 434(384)495
アジア 78(54)86
輸出外部 58(48)40
(ハルナール)
合計 1378(1359)1139
日本 449(494)411
欧州 495(448)322
アジア 59(45)62
バルク・ロイヤリティ等
374(370)345
(ベシケア)
合計 148(27)296
北米 77(11)158
欧州 71(15)138
(ファンガード/マイカミン)
合計 152(138)187
日本 140(138)140
北米 12(―)47
(プロトピック)
合計 144(214)173
日本 26(26)26
北米 65(129)82
欧州 49(55)60
アジア 2(4)6