製薬協・東証一部上場30社 増収増益、海外売上高比率28.5%に伸長
公開日時 2006/05/29 23:00
製薬協は5月29日、東証一部上場30社(12月決算1社、2月決算1社を含む)
の06年3月期決算概況を発表した。売上高は前期比5.7%増の6兆3716億円、
経常利益は10.5%増の1兆4238億円、純利益は18.4%増の8708億円と増収増益
だった。
海外売上高は12.1%増の1兆8167億円、海外売上高比率は1.6ポイント増の28.
5%に達した。売上上位企業が欧米で大型自販品の売上高を伸ばしたため。ま
た、研究開発費は12.3%増の9356億円に拡大した。
07年3月期業績見込み(比較ベース、29社)は、売上高が0.1%増の6兆4532
億円、経常利益が6.6%減の1兆3449億円、純利益が5.7%減の8303億円とした。
業界平均マイナス6.7%の薬価改定やDPC病院の拡大など市場環境の悪化が予想
されるが、海外売上の伸長で売上高はほぼ横ばいで推移するという。経常利益
と純利益は研究開発費の増加などで減益となる見通しだ。
●〔連結業績(前期比)06年度予想〕
売上高 6兆3716億円(5.7%増)6兆4532億円
営業利益 1兆3118億円(7.1%増)
経常利益 1兆4238億円(10.5%増)1兆3449億円
純利益 8708億円(18.4%増)8303億円
研究開発費 9356億円(12.3%増)