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アステラス製薬 最優先プロジェクトに腎性貧血治療薬など3品目

公開日時 2006/07/03 23:00

アステラス製薬の開発本部プロジェクト統括部の浅野雅晴部長(執行役員)は
7月3日に開いた「R&Dミーティング2006」で、最優先プロジェクトとして、
下痢型過敏性腸症候群治療薬「YM060」、血栓症予防薬「YM150」、腎性貧血治
療薬「YM311(FG-2216)」の3品目を選定したことを明らかにした。

「YM060」は1日1回投与型の経口剤。日本で申請中、欧州でフェーズ2が終
了し、08年度前半に申請を目指している。国内のフェーズ3試験では539例に
対し12週間投与。YM060群のレスポンダー率はプラセボ群に対して統計学的に
有意な差が認められ、「虚血性大腸炎などの重篤な副作用は確認されなかった」
。欧州のフェーズ2試験でも、日本と同様、プラセボ群を上回る結果が得られ
たという。米国のIBS市場は4億7500万ドル(05年)。

「YM150」は「『エノキサパリン』や『ワーファリン』に取って代わると期待
される薬剤」。活性化血液凝固第X因子(ファクターXa)阻害剤で、整形外科
手術後の静脈血栓症(VTE)の予防、および心房細動(AF)における血栓症予
防の2つの適応取得を目指す。前者に関しては、フェーズ2b試験を欧州で実
施中で、07年度中に終了予定。後者は欧米でフェーズ2b試験準備中で、06年
度中に着手する予定。先行する経口トロンビン阻害剤/Xa阻害薬に比較して、
利便性、安全性の改善が期待される。

「YM311(FG-2216)」は「エリスロポエチン注射剤に代わる世界初の経口EPO
誘導薬」。腎性貧血(透析期、保存期)、がん化学療法に伴う貧血、がん性貧
血などの適応取得を目指す。腎性貧血については欧米でフェーズ2試験を進行
中。06年前半にアステラスが欧米開発に参画し、08年にフェーズ3入りを予定
する。日本は現在フェーズ1試験中で、07年にフェーズ2入りを計画する。

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