エーザイ シンガポールに医薬品販売子会社を設立
公開日時 2006/07/04 23:00
エーザイは7月4日、シンガポールの医薬品ビジネスの強化に向け、同国に新
たに医薬品販売子会社エーザイ・(シンガポール)・プライベート・リミテッ
ド(ESN、セリーン・ティン社長)を設立し、医薬品の輸入販売事業を開始し
たと発表した。従業員数は社長を含め6人で、MRは4人。アリセプト(アルツ
ハイマー病)やパリエット(PPI)、メチコバール(末梢性神経障害)など自
社品11品目のほか、造影剤や検査薬など提携品を扱う。
将来、ゾニサミド(てんかん)やガスモチン(消化管運動賦活剤)を発売する
予定。エーザイでは、アジア地域の事業強化に取り組んでおり、中期経営計画
では同地域での売上高は、05年度の176億円から2011年度には600億円に拡大さ
せる計画だ。
シンガポールでの医薬品の輸入販売事業は、これまでエーザイ・アジア・リー
ジョナル・サービス・プライベート・リミテッド(本社:シンガポール、社長:
木村浩氏、EARS)が担ってきたが、アジア地域に展開する現地法人の持株機能
を併せ持っていた。医薬品の輸入販売事業に専念するESNを設立することで、
同国での医薬品ビジネスの拡大を目指す。
EARSは中国、タイ、マレーシア、フィリピン、香港、インドの現地法人に加え、
ESNの計7社の持株機能を担い存続する。