厚労省 リピトールの副作用か 過去3年間に劇症肝炎で4人死亡
公開日時 2006/07/27 23:00
厚生労働省は7月27日、アステラス製薬の高脂血症治療薬「リピトール」を服
用した患者4人が過去3年間に副作用の疑いがある劇症肝炎を発症して死亡し
たことを公表した(6月8日付送信分既報)。発売後6年間では5人が死亡し
ている。同日発行の「医薬品・医療機器等安全性情報」に掲載し、医療機関に
改めて注意喚起を行った。
厚労省安全対策課によると、03年4月1日~06年4月26日の間にリピトールの
副作用との疑いがある劇症肝炎や肝炎を発症した患者は12例に及び、うち4人
が死亡した。00年5月の発売から6年間では5人が死亡しているが、「安全性
情報は過去3年間の副作用例をどの薬剤も一律で掲載しているため、リピトー
ルもそれに準じた。ただ、副作用とはっきり言い切れる死亡例は1例もない」
と説明している。リピトールの年間投与人数は210万人に達している。
販売元のアステラス製薬と販売提携先のファイザーは6月上旬に添付文書を改
訂しており、医療機関向けの説明文書も配布済み。