武田薬品 増収増益、国内ブロプレス6.4%増・ベイスン13.3%減
公開日時 2006/07/31 23:00
武田薬品工業は7月31日、06年4―6月期決算を発表した。医療用医薬品事業
の国内売上高は薬価改定による影響をカバーし前年同期比5.1%増の1356億円、
海外は17.3%増の1610億円となった。米国で昨年9月に発売したロゼレム(不
眠症)は1600万ドル、今年4月に発売したアミティーザ(便秘症)は500万ド
ル。中間、通期予想は変更していない。
この日、04年から米バイオニューメリック社と提携し、海外で抗がん剤補助療
法治療薬として開発を進めてきたタボセプトについて、2つのフェーズ3の結
果が判明し、いずれの試験でも主要評価項目(重度の神経障害の発現率)でプ
ラセボ群と統計学的有意差が認められなかったと発表。バイオニューメリック
はサブ解析結果を踏まえ、追加の臨床試験を検討中という。一方、武田は「追
加の臨床試験実施により開発期間が延長となることから、バイオニューメリッ
クとの米国・カナダでのライセンス契約の解約も視野に入れ、今後の対応につ
いて協議を開始する」とした。
今年3月に結んだタボセプトに関する日本での提携(あすか製薬、武田、バイ
オニューメリック、KIファルマの4社間)について、武田では「現在フェーズ
3段階にあり、結果を見て、あすか製薬と協議する」としている。
●〔連結業績(前年同期比)〕
売上高 3342億800万円(6.7%増)
営業利益 1320億8300万円(0.2%増)
経常利益 1625億5900万円(4.5%増)
純利益 1246億3500万円(8.1%増)
●〔4―6月実績(前年同期)、億円〕
(国内)
ブロプレス 335(315)
リュープリン 165(162)
ベイスン 154(178)
タケプロン 149(142)
アクトス 85(56)
ベネット 46(41)
アイソボリン 36(30)
セルタッチ 34(38)
パンスポリン 30(34)
グロベニン 22(22)
ダーゼン 22(22)
ロイコボリン 20(17)
カルスロット 19(22)
ファーストシン 18(20)
リウマトレックス18(17)
(全世界・連結)
リュープロレリン 327(324)
ランソプラゾール 402(466)
カンデサルタン 523(492)
ピオグリタゾン 840(555)